バカポエム

バカなポエムとバカな自由律俳句とその他色々を発表しています。

おせっかい

「ろくなもの食べてないんでしょ?」おせっかいな幼なじみが囲炉裏にタヌキを吊るしながら

文明と人間

あなたといるとやたら自動ドアに挟まるからそれが彼女の別れの言葉

息子

息子が東京で寿司職人になりました異名は「暴走機関車」です

鈴なり

ガラス張りのダンス教室の子ら鈴なりに職質される俺を見ている

飾りじゃないのよ

腹のポケットにチワワ眠らせ尻のポケットからマルボロ取り出すカンガルーおばさん源氏名明菜

母へ

脱走したハムスターが履歴書に小便ぶっかけちゃったからとりあえず仕送りお願いします

日記

エロ本を枕に酔いつぶれて眠る俺の肛門をキャラメルコーンの袋の目玉が見つめている午前8時俺の歓迎会だったはずなのに結果一人焼肉になった 昔の恋人は今ごろ高崎線に乗ってパートのおばさんたちの抗争に巻き込まれに行くのだろう「がんばれゴエモン」に出…

COLORS

あかあおオレンジくろみどり ああ どの色にしようかな 乳首を隠す ★の色

紙飛行機

紙飛行機とんでいけ大空へとんでいけぼくの陰毛を挟んだままどこまでもとんでいけ

活性化

今夜、縄の縛りがいつもよりキツいのは女王様の同級生がノーベル賞を取った記念らしいいがぐり頭をピンヒールで踏まれながらこの刺激でもしも頭が良くなったら喜べばいいのか悲しめばいいのか僕はよくわからなくなってしまった

思い出のソネット

修学旅行の一番の思い出は同じクラスの橋本さんが「私この子がいないと眠れないから」と家で飼ってる豚を連れてきたこと 高校三年間の一番の思い出は同じクラスの橋本さんがネプチューンのホリケン好きが高じて二の腕に似顔絵を彫ってしまったこと 十代の夏…

不思議の国の俺の部屋

胴体が近代麻雀の兵隊がタモリ倶楽部のテーマをラッパで奏でる不思議の国の俺の部屋 脱ぎ捨てたトランクスの上に寝ころんで太い陰毛が水煙草を吹かしている不思議の国の俺の部屋 ハッピーターンの空き袋をかぶった帽子屋とユンケルとレッドブルでお茶会不思…

蛍の光

ハゲた部分に昼の光を蓄え暗闇で光る僕の叔父さん独りぐらしの夜中の部屋で捨てられない写真を照らしている

ショッピング

髪を粉っぽくして肌を白く塗ってカリフラワーに擬態しているよ 井上陽水がどこかの国の井上陽水が朝の市場で 口をへの字にして照れくさそうな顔をしてきょろきょろ陽水を探しているよ 奥田民生がどこかの国の奥田民生が朝の市場で

暇な

木彫りの男根の向こうからロックマンがやられた時の効果音が延々と、延々と 暇な秘宝館の話さ 猥歌の流れるスピーカーの向こうから焼きたてのクッキーの香りがほんのりと、ゆらゆらと 暇な秘宝館の話さ

追放

あれはかわいそうな和尚さん寺を追い出された和尚さん悪霊を退治するときに目からビームを出したから寺を追い出された和尚さん

冬のしじま

花子山ひとつこえて母の薬草摘みに 太郎山ふたつこえて包茎手術に 冬のしじまをそれぞれの足跡が長く長く伸びていく

時代

我慢していた屁がどこかにふっと消えた瞬間アパートの廊下の蛍光灯が点いたのを見て以来自分には何か特別な能力が備わっているのだとかたくなに信じていた幼少時代 友達みんなが帰った夕暮の公園で橙色から菫色に変わっていく空の下友達みんなで作った男根の…

SF

実家から送られてきたUSBメモリの中にはおばあちゃんが作ったCGのおはぎがぎっしり 虚ろな目で眺めている腹ペコの日曜日埃の積もったメイドロボのカタログ

Power to the...

「ほかのところで鍛えなさい」と駅員に注意されたボディビルダー青いベンチにこぼれたプロテインをそっとふき取り列車を待つ 「ほかのところで鍛えておくれやす」と舞妓さんに注意されたボディビルダーあぶらとり紙が吸いきれなかったオイルをそっとふき取り…

訳詩集

(和訳例)夏に余った線香花火に一本一本火を点けながら野糞中に落とした家の鍵を探す秋の草むら―― (和訳例)春がやってきて屋根の雪が溶け老人の毛とトナカイの糞が庭に流れ落ちてくる―― (和訳例)己のアダルトコーナー弁慶っぷりに戸惑いながらレジに並…

祠の前で

あれは確かそう…… 長老がゆっくりと口を開く 漫☆画太郎が改名した頃の話じゃ…… 村人たちが席を立ち家に帰る

sign

自然公園に遠足に行った息子が涙目で帰ってきた 黄色い丸い幼稚園帽に岡本信人のsignを残して くさをたべるおじちゃんがね……くさをたべるおじちゃんがね…… 泣きじゃくる息子を抱きしめて砂埃の向こうの幼稚園バスをいつまでも見つめていた

東京のソネット

水に溶けるエロ下着のパッケージイラストを描きながらわだばゴッホになる!と己を奮い立たせている東中野の安アパート 悠久の眠りから目覚めた古代遺跡謎の文字が刻まれた石碑群の写真その石碑の配置を眺めながらおぎはやぎ矢作の歯並びを思い出している神田…

eye

拾った財布を巡って口論をはじめる僕の心の中の天使と悪魔を憂いを湛えた優しい瞳で見守っている僕の心の中のモーガン・フリーマン

姐御

工場で知り合ったヤマモトさんは気のいいおじさんで本業は小学生向けの怪談作家だそうですが「元レディースの保健医」という設定が大好きなせいでここ二十年仕事がないそうです

時代

同窓会で僕らのクラスだけタイムカプセルがなかったのは 桜井先生が掘ってくれた穴から縄文時代の屈葬人骨が出てきたから そういえばそんなこともあったねとあの頃と変わらぬ瞳で君が笑った

loser

試合に負けて泣き崩れる 僕の涙に濡れる体育館の床 それを見たマネージャーが すごく嫌な顔でティッシュを抜き取る 何枚も何枚も

スニーカー

眩しいくらい真っ白なスニーカーで 寺から駆け出してきたんだ 昨日お布施をした托鉢僧が

秘技

メトロイドみたいな 丸まりジャンプで 尼が木魚に変身し 法事が無事に終わる