自由律俳句
福笑いのパーツに金玉
獅子舞の口から惚れるくらいのシャンプーの匂い
木彫りの男根に顔描いて赤子あやしている
バチがなくて鮭とばで叩く木琴
課長の説教が一区切りついたので放屁
ラジオネームがベースの戒名
弔辞だけど野グソのこと言いたい
引っ越し用の段ボールにメンズブラの箱が多い
「金玉」と名付けるほかないハムスター
ここならゴリラ飼えるかもと部屋にあげた彼女が
「乳首探してます」と父が寝言で
肥満児の食べカスが全自動雀卓を破壊
エロ本にお茶をこぼしてしまい反射的に勃起
落語家が俺の歯を扇子で表現
「放尿!」と叫びながら脱糞
母が買ってきた柿の種が辛すぎて家出
トイレに現れた幽霊に包茎を指摘される
招待状にウンコ描いて返送
朽ちた壁に「ちんこ」と「金玉」の相合傘
タンクトップ以外全部消えている心霊写真
誤字だらけの官能小説に半裸で赤ペン入れている
肥満児のポイントカードにスタンプがいっぱい
風俗行くからスーツ貸してくれ
フランベしようがしまいが肥満児は食う
手品師に頼んで座薬入れてもらう
二度見されたのはヅラか服か
確かに「亀頭にも」とは書いていないが
肛門をアスタリスクで誤魔化さない
たくさん遊んで肛門に落ち葉の欠片がびっしり
丸めた風俗情報誌メガホンにしてポイ捨てを注意