2014-09-23 夜列車 詩 僕らは四人で 東京に来て 僕だけが一人 東京を去った ギターの音が グッチ裕三の ハミングに聞こえる ギタリストは これから売り出す ヘビメタバンドに 要らないのだと 社長が言った 彼らは三人で 僕のために泣いてくれた それだけで僕は 満足だった ふるさとに向かう 夜行列車で そっとギターを 爪弾いた ハッチポッチが やってるよと どこかの寝台で 子どもが言った